飲み仲間 Nさんが 急逝された
毎月 何かと理由をつけては集まり
美味い肴と 美味い酒を楽しんだ
私より四歳年上で サラリーマンを
卒業して 田舎暮らしの境遇だった
似たような時代を歩み 世相を談じ
政治を嘆き 老後の生き方を語った
「他人の不幸は 蜜の味」
「酒と女は 二合まで」など
飲んでますます 意気軒昂だった
「仕事を愛し お酒を愛し 人を愛し
そして 畑を愛したNさん」
畑のトマトが 淋しいってさ!
回文狂歌:飲み仲間Nさんの急逝
かくゆくか かく逝くか
のあきすきあの 野秋数寄屋の
なつせつな 夏刹那
たがやすやかた 耕す屋形
とつぜんぜつと 突然絶と